子どもが1歳11か月の時に1型糖尿病を発症し、約18日間の入院となりました。
1型糖尿病の場合は、小児慢性特定疾病の助成金を申請することで入院時の食事代の半額が給付されます。
しかし、後日届いた支給額決定の通知書を確認すると、支給される額が食事代の大体1/4しかありませんでした。
そこで、今回は支給額が1/4になってしまった理由と、その差額分の申請方法などについてまとめます。
この体験が、今後同じく糖尿病や同じよう小児慢性特定疾病になった子達の役に立ったら嬉しいです。
また、糖尿病に関する情報やアドバイス等ありましたらご連絡ください!
小児慢性の食事代の助成金の仕組みについて解説!
小児慢性とは?
まず、前提ですが小児慢性とは、「小児慢性特定疾病」に該当する病気のことであり、1型糖尿病も該当します。
該当する病気の場合には、申請をすることで、小児慢性の助成金や公共施設利用料の免除などの補助を受けられます。
詳しくは、小児慢性特定疾病情報センターのHPなどを確認してみてください。
なお、筆者の実体験を交えながら小児慢性の申請方法や注意点について、まとめた記事もありますので、参考までに読んで下さい。
助成金はどのくらいになるのか!?
先ほど紹介した記事にも記載していますが、私の場合は、18日間の入院で51回分の食事が自己負担となりました。
1食当たり490円が自己負担額であったため、入院期間中の食事代は24,990円(=490円×51回)でした。
申請をすれば、このうち1/2の12,495円が戻ってくる想定でしたが、実際に給付決定通知に記載された金額は7,140円でした。
何故、支給額が減額となってしまったのか、原因と対策について解説したいと思います。
何故、支給額が減額となったのか!?
食事療養費の区分が変わっているから!「一般:490円」→「小慢:280円」
結論、支給額が減額してしまった理由は、食事療養費の適用区分が変わっているからです!
全国健康保険協会HPに食事療養費の一覧表がありましたので、紹介します。
区分 | 1食あたり負担額 | ||
令和6年5月31日以前 | 令和6年6月1日以降 | 令和7年4月1日以降 | |
一般の方 | 460円 | 490円 | 510円 |
難病患者、小児慢性特定疾病患者の方(住民税非課税世帯を除く) | 260円 | 280円 | 300円 |
住民税非課税世帯の方 | 210円 | 230円 | 240円 |
住民税非課税世帯の方で過去1年間の入院日数が90日を超えている場合 | 160円 | 180円 | 190円 |
住民税非課税世帯に属しかつ所得が一定基準に満たない70才以上の高齢受給者 | 100円 | 110円 | 110円 |
我が子は2024年の11月頃から入院し、こちらの表の一番上「一般の方」の区分が適用され、1食当たり490円となっていました。
しかし、助成金を申請するにあたり、小児慢性が適用されますので、1食当たりの自己負担額は280円として計算されでしまいます。
つまり、保健所などからすれば、自己負担は1食当たり280円でその半額140円を給付しますとなるわけです。
なので、当初考えていた支給額の12,495円(=490円×51回÷2)ではなく、7,140円(=280円×51回÷2)の支給となってしまったのです。
差額分を取り戻す方法はあるのか!?
減額されてしまった助成金の差額分について、取り戻す方法は無いのでしょうか?
この差額分については、健康保険組合などに申請することで取り戻すことができます。
詳細な申請方法などは、所属する保険組合ごとに異なるようですので、ご自身の所属する健康保険組合に問い合わせてみてください。
ちなみに私の場合は、会社の健康保険組合に確認したところ、事例がなく決まった申請書もないので「食事代の領収書」と「小児慢性受給者証」のコピーを送ってくださいとなりました。
現在申請中ですので、詳細は分かっていませんが、差額分として、1食当たり210円(=490円-280円)。
合計10,710円(=210円×51回)が戻ってくる想定です。
1食あたり負担額は年々増加傾向に、、、
食事代(食事療養費)の自己負担額について、先ほど紹介した表のとおり年々上がっているようです。
最新では、令和7年4月以降に入院となった方は、1食の負担額が300円となっているようです。
日々、制度変更などもあるので、よく調べて、理解して、申請しますしょう。
当初考えていたよりも給付が多い!
当初は490円の半分で1食当たり245円、合計12,495円(=245円×51回)が戻ってくると思っていました。
しかし実際には、食事療養費の適用区分が変わったことによる自己負担分差額の210円分と、食事代の助成金140円(=280円÷2)、合計で17,850円(=350円×51回)が戻ってくる予定です!
私の場合ですが、約5000円ほど給付額が多くなりました。
少額ではありますが少しでも家計が助かります。
まとめ
小児慢性は申請に費用(医師の意見書代など)や手間はかかりますが、その分メリットは大きいと思います。
1型糖尿病が発症した際には、「小児慢性」の申請や受給者証が無いはずですので、入院の食事代は「一般:510円(R7.4~)」となります。
しかし、小児慢性を申請後には、食事療養費の適用区分が変わり食事代の自己負担額は「300円(R7.4~)」となります。
更に助成金の申請をすれば、1食当たりの実費は150円となります。
保健所と健康保険組合の2箇所に同じような申請をする必要があるので少々手間ではありますが、数千円~数万円の助成金はありがたいですよね。
今回は、1型糖尿病の場合を例に計算などしていますが、小児慢性に該当する病気であれば同様に助成金を受け取れますので、この記事がどなたかの参考になれば幸いです。
最後までご拝読ありがとうございました。
もし、分かりづらいところや糖尿病に関する情報、アドバイスなどあれば気軽にコメント下さい!
徳島大学の治験が始まり、1型糖尿病が治る病気になる可能性があります!
血糖コントロールなど大変なことも多いですが、もう少しで治療法が確立されるかもしれませんので、引き続き頑張っていきましょう!
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